令和2年8月 添え状より

皆様こんにちは!

長かった梅雨がやっとあけた途端、盛岡でも外は猛烈な暑さの日が続いております。今夏は、身の安全は何物にも代えがたいと言い聞かせながら、スタッフ全員、コロナ対策のマスク生活ですが、皆さまは如何お過ごしでしょうか。

 

この半年を振り返って思うことは、当たり前だったことも決して当たり前ではなく、豊かさや安全もたやすく崩れるということ。そのうえで、コロナウイルスにより、世界中の工場や物流、人や車の流れをとめたことで(ロックダウンしたことで)、何が起きたでしょうか。

これまでずっと大気が汚染されていた地域で、しばらく見たことのないような青空が広がり、インドの首都ニューデリーでは、不健康な値を示す大気汚染濃度が、昨年は68%だったにもかかわらず、今年は17%まで下がったというニュースがありました。

また韓国では2月26日から3月18日までのPM2.5レベルが、前年に比べ54%も減少したそうです。

経済活動は人間にとって重要なものですが、地球環境にとっては残念ながら害を及ぼすことも多かった。コロナニュースの陰で、世界規模で改善されたこともたくさんあったんですね。

とはいえ、いまだに自然災害の多さ、ロシアの永久凍土が溶け出している問題、感染症対策等々、人類は乗り越えなければいけない課題が多いのも事実です。

でもいままでも、さまざまな人類の危機に直面しながら、人間は知恵をしぼり、失敗と改善を繰り返しながら、工夫して生きてきました。そこに「人間の生きざま」があり、壮大な人類の努力の結晶がある。

これからも自然環境と私たちが共存するためには何を実行し、何をしてはいけないのか。今起こっている社会問題から目をそらさずに、コロナと共存する生活様式のなかで感染予防に細心の注意をはらいながら、暑い夏を乗りきりたいと思います。

 

盛岡市の姉妹都市、カナダ・ビクトリア市のリサ・ヘルプス市長から、新型コロナウイルス感染症対策に連帯を示す手紙が谷藤裕明市長宛てに届いた、という新聞記事もありました。州最大発行部数の日刊紙「タイムズコロニスト」5月26日付の社会面トップ記事に、「ビクトリアの姉妹都市、盛岡が、マスク着用や手洗いなど住民意識の高いこと、〝世界の自治体は盛岡市に学ぶ必要がある‴という記事でした。

当社の施設も、いまだ面会自粛が続き、大変ご迷惑をおかけしております。

この暑さですと、室内でも熱中症の危険がありますので、水分をこまめに取られるようお願い申し上げます。

 

令和2年8月11日  総施設長  神原美智子