平成31年4月 添え状より

まだ朝の気温はマイナスの日もあり、風も冷たくて、〝春は名のみの 風の寒さや♪~″なのですが、外へ出ると春の日差しがまぶしく感じられる今日この頃です。桜の開花宣言も

岩手まで入った様子、もうすぐ梅、桜、レンギョウなど色とりどりの花々が、庭や野山を美しく彩る季節がやってきます。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、樹齢400年の加賀野の森の大桜も、今年もあと2週間もすると、たなびく雲のように

花をつけることでしょう。桜の木としての大きさでは、盛岡で一番背が高いと思いますが、ご神木のような立派な木のもとでの『大お花見会』、今年は4月26日に開催いたします。

『大お花見会』の意義は、樹齢400年の桜をシンボルとして、これからもみな様のお傍にいますので宜しくお願いいたしますという想いです。お祭りの内容は、ちらしを同封いたしますので、ごらんください。

 

4月13日現在、「加賀野の大桜」はじっと黙しています。大きすぎて、芽がついているかも下からは見えないのです。本当に咲くかしら? と心配してしまうほど、咲く前は枯れ木に見えます。桜の木は、「枯木に花を咲かせましょう~」と、日本昔話の花咲かじいさんでも言っているように、急に枝に花が咲き、花が終わってから、次に葉が出てきます。枯木に見えるところから見事に花ひらく、というのが桜独特の咲き方で、これが日本人に愛される所以のような気がします。桜は、気温の変化に応じていつの間にか花芽を静かに作り、いつの間にか大きくして、まるで咲く時期を知っているかのように花が開く。本当に不思議です。

 

これもいつも言っていることですが、すべての原点は、フェステバルに参加の皆さま、たとえば当日は参加できなくても、森に関わってくださる全ての皆さま〈森の仲間たち〉が主役!です。〝今が一番楽しい″と思っていただけるよう、毎日を過ごしていただきたい。この考えの象徴ともいえるのが、『大お花見会』です。

加賀野の森の館内は、今年も美術館にいたしますので、館内散歩もお楽しみください。

 

 

また今年も江戸千家の有志のみなさまに美味しいお茶を点てて頂けることになっています。

江戸千家様というと、夢のような歴史を感じ、本格的な野点(のだて)を毎年ボランテイアで開催してくださいますことに、深く感謝いたしております。今年のお茶のお饅頭は、うすい桜色、桜の花の塩漬けもお飾りしていただけるようで 駄菓子で有名な関口屋さんにお願いしています。お楽しみに。

余興の「中村座」の中村さんは当社スタッフで、素晴らしいケーキを作る人ですが、「中村座」のリーダーで、踊りの達人でもあります。今年の「青春の詩」は、本堂ケアマネージャーが朗読します。またスケジュールにはないのですが、機能訓練センター・北田管理者(とスタッフ数名)による体操かダンスは、ご利用者さまから、ぜひやって欲しいとリクエストがありましたので、当日ご覧ください。

 

さて四月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。花冷えの時節柄、お体をくれぐれもご自愛ください。       敬 具

 

平成31年4月13日    総施設長 神原美智子