令和2年6月 添え状より

拝啓 見上げると夏空がまぶしく感じられるころとなりましたが、皆さま、お元気でいらっしゃいますか。

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いて、緊急事態宣言が解除されました。オーバーシュート(爆発的な患者の増加)は起こらず、何とか第1波を乗り切ったところまでくることができました。その間、弊社でも医療関係者様以外、面会禁止でしたのでご家族様には大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。

ただ、ピーク時に比べると感染者は減りつつあるものの、まだ国内でも散発的な感染者集団(クラスター)が出ており、油断をすれば、「第2波」はすぐ来るかもしれない。世界は、約100年前のスペイン風邪の時に、「第1波」の10倍強い、大きな第2波に見舞われた過去があるので、第2波は遠からず到来するという前提で備えなければならないと思っています。なので、面会についても、関東、関西圏、北海道、九州など、どこの地域からの面会かで、まだ全施設、全面解除になっておりません。

ここのところ、どうかご理解をいただけますようお願い申し上げます。

 

また、もうすぐ新型コロナウイルスの対策が続く中で迎える熱中症シーズンです。マスクをすることが日常的になっている現状ですが、さすがに夏場にマスクというのは暑いです。先日もTVで、熱中症に詳しい専門家が「誰も経験したことのない夏になる」として熱中症のリスクが高まっていることから、例年以上に備えを徹底するよう呼びかけていました。今夏の乗り越え方のポイントは、各施設、事業所ごとにスタッフからお一人おひとりに直接、アドバイスさせていただきます。

 

さて、6月というと第三日曜日は父の日ですね。「父」という字は、斧(おの)の頭部の形と又(叉)を組み合わせた形で、祭礼の器である指揮者の象徴とか。叉は手にもつので、儀式の中心で指揮をとる人こそ父であるということのようです。父の読みは「ちち」と、「ち」が二つ重なっていますね。「ち」というのは血であり、不思議な霊力をもった力のことを指す言葉。とくに体内をかけめぐる血は、不思議な力の最たるもの。この「ち」が「からだ」にあるということで「ちから」、つまり「力」という言葉もできたそうです。

 

付け加えますと、私共の施設名に、全部「森」がつくのも、森は生命の源だから。その

考え方から、「森」の字を全施設につけています。人類と地球の「生命」にかかわる大切

な「森」。 緑の変化は人間に危機を知らせる番人ともいわれるほど人間(生物)は森に

よって生かされています。

 

生命の森作りのために、どんな苦難も、これからもご一緒に乗り越えていきたい、と思

いますので、宜しくお願いいたします。

 

ここに6月分の請求書を同封いたします。何かありましたら、お問合せください。

梅雨前線は11日頃から、東北北部まで一斉に梅雨入りとなる予報がでています。雨の毎日でも、コロナでも、気持ちだけはさわやかにご自愛専一にお願い申し上げます。

令和2年6月8日    総施設長 神原美智子