令和4年6月 添え状より

黒南風が木々をざわめかせている今日この頃、お変わりございませんでしょうか。
田植えがおわり、水を張った田んぼを渡っていく風、雨で頭が重くなった紫陽花の花。
「紫陽花や きのふの誠 けふの嘘」(正岡 子規 : 花の色の変化を擬人化しています)
「あぢさゐや なぜか悲しき この命」(久保田 万太郎)
梅雨の頃に育つ花はあまり多くない中、紫をはじめとして青、白、赤など様々な色の花を鮮やかに咲かせる紫陽花は印象的ですね。水を含んで一層美しい紫陽花を見て、早いもので、もう六月と思いながら、日本の四季の変化や、趣きに心がリフレッシュされるようです。

さて先日、令和4年岩手県民長寿文化祭があり、出品作品を当社スタッフが見に行き、写真を 撮らせて頂きました。今回の添え状は、ねんりんピックに出展した作品を掲載いたします。


▲機能訓練センターの皆さんで制作。梅雨を彩る紫陽花が美しい。


▲ アイデアが楽しい 「和布でつくる製作小物」 佐々 清子 様


▲「和顔愛語」 武田 アサ子 様〝辛いときや嫌なことがあったときでも自分から笑顔と優しい言葉で、周りの人に接する姿勢を示したいですね。


▲いわてねんりんピック」は、市民文化ホール(マリオス)4階展示ホールで開催されました。


▲「街の橋上風景」 青山 弘 様 加賀野館内にかざってある海外風景作品も見応えがあります。

▲「初秋の高原」 宇部 哲夫 様 いつも素敵な絵に感服しております

青山さまや宇部さま、今回は出品されなかった石渡さまの写真、またこの他、皆さまのたくさんの作品は、お貸りして館内にたくさん展示しております。さながら加賀野の森はいつも美術館のようで、見るたびに作品のひとつ一つに敬服しております。とても楽しいので、館内美術館は他の施設にも広げていきたい・・と願っております。

ところで、5月中旬にもコロナ陽性者、ご利用者さま2名(福寿・暘賀)、職員2名(職員は福寿の森)が感染し、2カ所で2週間のデイサービスの休業となりましたこと、深くお詫び申し上げます。このことに伴い今回より、発熱した場合など、直ぐ「簡易抗原キット」を試すことに致しましたのでご了承願います。1回1,500円です。陽性者がでた時に保健所から配布されるものは無料です。

 さて、6月の請求書を同封いたします。デイの休業は、陽性者がでたので休業しなさい、というけれど、補償はありません。実際月の半分が休業ということは、2分の1の売上に対して、休業の補填にあたるものはなく、苦境の介護施設は何処かから借りてください、というスタンス。当社としては職員の暮しを守るために、給料の減給はしない、と決めており、ここは一丸となって乗り越えなければいけない、と歯を食いしばっております。と、決意のほどを申し述べましたが、どうかご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
まだまだ、コロナウイルスに対する配慮が欠かせない日々が続いておりますが、ご家族さまや 皆さまがたのご健康を心よりお祈り申し上げます。
              令和4年6月9日  総施設長  神原 美智子