令和3年11月 添え状より

青空に、ふいに降ったかと思うとまた晴れ上がる時雨は、晩秋から初冬にかけての空模様です。赤や黄色の美しい野山の色を、雨が徐々に消して行く・・。    
そんな時雨は、山も生き物も人々もそろそろ冬支度をはじめなさい、というサインのようです。 
これから自然界は、寒い季節を迎えて朝晩の冷え込みが身にこたえる季節となりますが、皆さま、お体の調子はいかがですか。お伺い申し上げます。

 今日は、少々唐突ですが、「好きなことを仕事にすれば、一生働かなくてすむ。」
という名言についてのお話をします。
この言葉は、中国の孔子の言葉です。私のお手紙を読まれる方は、「わたしは今は仕事はしていないよ」という方も多いかもしれませんが、仕事をしていなくても毎日をどう思ってお過ごしか、ここのところをぜひ皆様にお聞きしたいと思っています。

  つまり、皆さん、毎日極楽ですか? なんてお尋ねするのはちょっとヤボかもしれませんが、私がお伝えしようと思ったのはですね…楽しく生きていこーぜ!     (しましょう!)ってことです。

  このことは、毎日をすごす上で、心がまえとしてとても大事だと思っています。 「楽しい」と「楽(らく)」は字は一緒で、「極楽」なんて言葉は、読みようによって  は、「極めて楽(らく)」と読みます。
たとえば、プロスポーツ選手だって、「大変」なことの方が多いはずですが、  好きだから頑張れる。一生懸命になれる。苦しくても、好きなことをしていれば、毎日が楽しい、ということです。「楽しんだ人だけが成功する」という言葉もあります。

だれでも曇る日、晴れる日、いろいろあります。 でも、どんな日でも、「今を楽しむ」。私は、辛いことがあっても、「視点を変えて、これを楽しんでしまうと、どうなるか?」と、気持ちを切り替えます。     
そうすると、ケセラセラ、自分を客観的にみることができて、面白くなってきて、アイデアもわいてきます。だから、人生を楽しむ一番のコツは、周囲の目を気にせず、自分の心に正直に生きること。「今」を全力で生きることのような気がします。

これから本格的に寒くなってくるので、お風邪などひきませんよう。皆さまはゆったりとした体と心で、近づく冬に向い、お元気にお過ごしください。 
                                                           
                         令和3年11月9日    総施設長 神原美智子