残暑お見舞い申し上げます。
厳しい暑さが続いておりますが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
もうすぐお盆ですね。「お盆」の本来の意味をおさらいしてみると、仏教に於ける盂蘭盆(ウランバナ)が由来で、地獄の苦しみをうけている人々をこの世から供養する功徳によって救われるという行事と、今の自分があるのはご先祖さまのお陰と感謝する先祖崇拝の心、この二つが合致したものだそうです。
お盆のことを調べていたら、「お盆は愉快な行事」というのがありました。
ご先祖様は、一年に二度この世界にやってくる。一度はお正月で、もう一度がお盆(中元、正式には七月十五日。一年の真ん中という意味)。家や地域によって行事の違いはあっても、ご先祖様のお泊り期間は、だいたい二泊三日か、三泊四日。だから、お盆はご先祖様にとって、あの世からのピクニックだというのです。向こうからやって来るので、基本的にはこちらはよそ行きの格好はしなくていい、こちらは普段着で迎えればいいそうです。
この先祖を迎えるために、親戚一同が実家へ集まるのが、帰省。つまり帰省するのは生きた人だけではなく、ご先祖様も帰省している。そして、ご先祖様を楽しく迎えるための踊りが、盆踊りという訳です。
こうした仏教の教えを名取(なとり)芳彦(ほうげん)という和尚さんが本にされていて、題名をみただけでも、読んでみたくなります。『嘘をついてはいかん かといって 本当のことばかり 言わなくてもいい』地獄の大王えんま様のヒント集〝えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ!″(永岡書店)など、心がすっきりする本ばかり。ベストセラーとなった『般若心経、心の「大そうじ」』のほか、『「正しいこと」にとらわれなくても大丈夫』『気にしない練習』(以上、三笠書房)、『3日間で驚くほど心が晴れる本』『煩悩力』(以上、PHP研究所)などなど。
いくつか、読んでみませんか?
さて今週からお盆。ご先祖様がピクニックにいらっしゃいます。私たちも楽しくお迎えして、気分よくお帰りいただけるようにしたいと思います。
7月分の請求書を同封いたします。ご不明な点はご連絡ください。これからも残暑が続きそうです、お身体くれぐれもご自愛ください。
2019年8月10日 総施設長 神原美智子