令和1年11月 添え状より

つい先日11月9日の朝、雲の切れ間から覗いた岩手山が雪で真つ白になっていました。今年、それまで国内で、初冠雪が観測されていたのは北海道の利尻山、旭岳で、本州の山の初冠雪は岩手山が初めてだそうですよ。暦では8日に「立冬」でしたが、言葉通りいよいよ冬の到来です。

日中急に寒くなったり、夜暖かかったと思ったら、朝方急激に冷え込んだり、季節の変わり目ですが、皆さまは如何お過ごしでしょうか。

健康面ひとつとっても年を取ることに喜びを感じる人は少ない、という考え方が今まで一般的だったかもしれませんが、これからの時代は高齢者こそ楽しいことが沢山沢山ある、私はこの考えに大賛成です。

最近また読み直している本に、曽野綾子氏の「老いの僥倖(ぎょうこう)」という本がありますが、実は老年はとても充実している、という内容が満載で、拍手喝さい、うれしい限り。「人間が熟れてくるのは中年以後」「人は会った人間の数だけ賢くなる」「年を取るほど快楽は増える」「不運と不幸は後になって輝く」「老いの試練は神からの贈り物」などなど、実は若者よりも老人のほうが人生を楽しめる!という内容です。

人間は苦しいことがあればあるほど、上等になる、という考え方は、今の世の中だからこそ広めたいですね。日々歩けなくなる不安や、健康的なことも、ではどうしたらいいか。高齢になると、自分に使える時間が多くなるので、それら一つずつ向き合って対策をとりませんか。諦めずに、そのために介護支援専門員や、実は相談できる人が周りに沢山いることを忘れないようにしたいと思います。

各施設、今は紅葉ドライブの行事の真っ最中です。先日の「いこいの村」での秋の豊穣祭。鬼剣舞、子供たちの剣舞も加わって、北上から20人もの芸能のプロ集団の方が来てくださり、見ごたえがありました。年に何回かの合同イベント、今年は75名で、豪華なお食事を楽しむことができました。

11月には、まだ紅葉ドライブの企画も残っていますし、とくに各デイサービスでいろんな行事があるようですから、お楽しみください。

そうそう紅舞踊団、これは今回は加賀野と徳寿、(一昨年は福寿)の毎月の誕生会の企画でしたが、平均年齢80歳。団長さんのマドロス姿、すごくかっこ良かった!実は、団長さんは私と同じ整体の先生に見ていただいている方ですが、腰が痛いなんて全く感じさせない踊りでした。この整体の先生は、加賀野の整体の先生方とも時々勉強会をやって、日々皆さまの身体を考えて下さっています。

11月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。ところでインフルエンザの予防注射は、お済みでしょうか? 各施設ごとにお医者様にきていただいたり、通院したりしながらご利用者様、職員もほぼ終わりましたが、まだの方はお知らせください。寒さに向かう季節、お体に気をつけてお過ごしくださいますようお願い申し上げます。

令和一年11月10日    総施設長 神原美智子