令和1年12月 添え状より

透き通るような凍てつく空に瞬く星たちが美しい季節となりました。
ほんとうに一年がたつのは、あっという間。皆さまにとりまして今年はどんな年になりましたでしょうか?

今年もたくさん愉しい時間をご一緒に過ごすことができましたことを心から感謝申し上げます。年ごとに大きくなる思いとして、ご利用いただいているみなさまがたに、お幸せのプレゼントが本当にできたか、思いは強くなる一方です。

昨年暮れにも反省として書いたことですが、世界中のどんな人も心に「バケツ」を持っている。そのバケツは、人が喜ぶことをすると一杯になり、逆に嫌がることをすると空になってしまう、というキャロル・マックラウドが書いた『しあわせのバケツ』の話です。
「どうしたら、わたしたちの心は、しあわせな気持ちでいっぱいになるのかな?」。その答えはただ一つ・・・誰もが持っている「見えない心のバケツ」を優しさと思いやりで満たしてあげること。人同士が思いやり、親切にすれば、みんなが幸せになれる。幸福感はおひとり一人違うけれど、私たちの使命は、「見えない心のバケツ」を満たすこと。
今年、私たちスタッフそれぞれが、皆さまのお役にたてて喜こんでいただくことができましたでしょうか?

誰かのバケツを満たせば、周りの人だけでなく、自分自身の人生もまたたくまにすばらしいものになります。その行為が日々の生活を彩り、安らぎや笑顔を与えてくれる。幸せのバケツは、もし1回でも満足できなくて、悲しませるようなことをしてしまったら、バケツは空っぽになってしまう・・。親切で丁寧な行いや、優しい言葉は、他の人のバケツを満たすばかりでなく、同時に、自分自身の心のバケツも満たしてくれます。なぜなら、与えることは受け取ることと同じだから。

ここ数年、社内は職種を超えて勉強会や研修を重ね、今年はとくに勉強会の多い年でした。ひとり一人が向上して、人間性が豊かになることを一番の目的としていますが、一年のまとめの月として、みなさまにご満足いただけたかどうか。幾つかのクレームに対しても、整備したり訂正したり、前向きに対処しながら進んできました。
しかし私はじめ、当社のスタッフと関わって、1回でも悲しい思いになったことのある方がいたら、心から深くお詫び申し上げます。そして、新たな年も「皆さまの幸せのバケツ」がいっぱいになれるよう、みんなで頑張りたいと思います。
どうぞ来年も宜しくお願い申し上げます。

来年は当社では、ここ1年建築にかかりました住宅型有料老人ホーム『暘賀(ようが)の森』がスタートいたします。どんな施設かは、1月にご案内申し上げます。
ここに12月の請求書を同封いたします。ご不明な点は各ケアマネージャーや総務までお問い合わせください。
今年も本当にお世話になりました。来年も、ご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

令和1年12月10日    総施設長  神原美智子