令和3年5月 添え状より

風かおる5月、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。木々が芽吹き、鮮やかな緑色の若葉たちが大合唱しているような今の季節は、自然界が生命の息吹に満ち溢れて、元気がみなぎってくるようです。

 

今日は、生命力あふれ、人間の「努力」する姿に感銘したお話をします。

 

『弱みは強みになる』。TVで「義足のプロダンサー」大前光市さんが話されていました。大前さんは、大学でクラシックバレエを専攻し、プロダンサーとして歩み始めた24歳のときに、車にはねられ左足の膝から下を切断。義足で復帰を目指しましたが、職場もクビになり、その時は「何の価値もない、這って歩く粗大ゴミだ」と自分をさげすんだそうです。

しかし、猛練習を繰り返し、義足を武器に、独自のダンスを表現し、かならず『認められる』と信じて、義足を隠さずに踊るようになりました。

リオ・パラリンピック(2016)の閉会式で4連続バック転を決めて世界を驚かせ、その年のNHK紅白歌合戦で歌手の平井堅さんの歌に合わせて、魂の叫びを舞う姿が多くの人の心を揺さぶりました。

それは義足は決して『変』ではない、自分にとってむしろ宝! という気持ちの持っていき方からきているそうです。『弱みは強みになる』という考え方に私は深く感動しました。

私も数年前から、ケガと年齢による変形性膝関節症と診断され、普通に歩くことが難しくなりました。でも、それも一つの個性であること。身体を直す方向に指導してくださる先生がいること、痛みが確実に軽減されていること。考え方、見方を変えるだけで、どんな人にも宝がいっぱいあること!! 生きる力や元気を、いつも色々の方にいただいていることに感謝の気持ちになります。

☚ 【入選作品紹介】グループ部門 “生き生き賞”

今年「大人の塗り絵クラブ」(河出書房主催)に応募し、史上最多の9,743通の中から、当社「機能訓練センター加賀野」の4名が入賞しました。受賞作品を先月から一つずつ紹介しています。

懐かしの昭和の風景編 No.8 れんげ畑(色鉛筆)鈴木良子 様

 

 

さて5月の請求書を同封いたします。先月の介護保険料金の改定に伴うご不明点など、どんなことでもお気軽にお問合せ下さいますよう。

季節の変わり目でございます、何卒お身体おいといください。

 

令和3年5月10日

総施設長   神原美智子